10月の「新鉱物宝石研究セミナー」は『アクアマリン』です
2018-10-18
アクアマリンはエメラルドと同族の鉱物だが、地質条件が大きく左右してエメラルドよりも多くかつ広範囲に発見される。さらに結晶のサイズもエメラルドより大きくなる傾向にあり、透明度も高く成長するという特性をもっている。
アクアマリンとは淡い青色をした緑柱石を呼んだ宝石名であり、直訳すると“海の水”であるが、じつはこの表現が鑑別の際の判定の境界に苦慮する宝石のひとつでもある。
またこの宝石は過去、色合いの微妙な差が評価されて、鉱山により大きな価格の差を生んできた。またある時期からは加熱処理が行われて、ある部分で色の評価を緩和させた部分もある。
今回のセミナーでは、鑑別の際にアクアマリンの名称付けが難しい原因についても触れて解説する。