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有限会社日本彩珠宝石研究所からのお知らせ

2月の新鉱物宝石研究セミナーは『ロードクロサイト』です
2017-01-30
宝石として流通しているロードクロサイトは、本来がマンガンの重要な鉱石鉱物でもある。菱形六面体や犬牙状、葡萄状となって産出するが塊状体となったものはロードナイトと酷似し区別が困難になる。
 世界最古のマンガン鉱山であるアルゼンチンのサン・ルイスでは美しい層状の原石を産し、その一部が装飾品として使われ「インカ・ローズ」という名前を残した。しかし響きが良いせいか、ロードクロサイトの別名と思い込まれるという結果を招く事となった。
 この鉱物はカルサイトと同じ結晶構造をもち、同系の炭酸塩鉱物が任意の量で混じり合い、為に鑑別に困難さをもたらす。
講座ではロードクロサイトの種類を分類して、その名前で呼べる範囲と、インカ・ローズの名前の正しい使い方についても触れる。